南極における雪面蒸発量測定の試み(気象部門)(<特集>南極シンポジウム)
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概要
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雪原からの蒸発量の測定は一般には甚だむつかしい.降雪や飛雪の影響,および蒸発計の影響が大きいからである.西堀は,昭和基地第一次越冬中に,これらの影響から免れて雪面蒸発量を測定する方法を考案し,村越が実際の観測を行った.その方法は,積雪から雪のブロックを正立方形にきりとって空中に吊し,その重量変化を測定するというのである.特殊の条件下においては,その重量変化から,ただちに単位表面からの蒸発量を算出することができる.その条件は,(a)雪ブロックから融雪水の滴下が起らぬこと,(b)雪ブロックに降雪や飛雪が附着しないこと,(c)ブロックの外形が相似を保ったまま変化すること,(d)ブロックの密度変化が無視し得ること等である.昭和基地においてはこれらの条件はほぼ満されており,得られた結果はソビエト隊による推測値と比較しても,大体妥当な値と考えられる.気象要素との関係について,飽差と風の函数としてあらわされることが分った.
- 国立極地研究所の論文
著者
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村越 望
国立極地研究所
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西堀 栄三郎
Japan Atomic Energy Research Institute:the First Japanese Antarctic Research Expedition:the Winterin
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守田 康太郎
青森地方気象台
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守田 康太郎
Japan Meteorological Agency
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村越 望
Japan Meteorological Agency
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