イネゾウムシ成虫の防除適期と要防除期間
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概要
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田面水の表層に殺虫成分を展開させるイソキサチオン水面展開剤は,イネゾウムシ成虫に対して処理3日後まで高い殺虫力を発揮することがわかった。そこで,本剤をイネゾウムシ成虫の水田侵入初期から3日間隔で連続的に処理し,処理回数をいろいろに変えた試験区での食害葉の発生防止効果を検討した。その結果,食害葉の発生を効率的に抑えるためには,水面展開剤を少なくとも2回処理しなければならないことがわかった。イソキサチオンの残留分析から,水面展開剤2回処理区の殺虫効力持続期間すなわち50%以上の成虫を殺す期間は1週間と想定された。したがって,イネゾウムシ成虫の水田侵入が1ヵ月余りの長期に及んでも,食害葉の発生を効率的に抑えるための防除期間は1週間と考えられた。1週間の要防除期間を設定する時期は水田内の生息虫数や食害葉数がピーク時の6∼7割に達する直前1週間と想定された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1982-02-25
著者
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