センノカミキリの配偶行動
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概要
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センノカミキリの配偶行動について,野外および室内の観察と実験を行い,以下のことを明らかにし,考察した。1) 配偶行動は雄の徘徊,雄の雌発見,雌への接近,捕捉,マウント,licking,交尾の順に進行する。2) 雄の徘徊は雌と出会う唯一の行動的手段である。3) 雄は長時間雌にマウントし,なだめ行動をとりながら多回数交尾を行う。交尾時間は20秒から10分の間で,その頻度分布は2山型になった。4) 雌は羽化6日後に,雄は10日後にすべての個体が交尾可能となった。5) 雄は雌の占有をめぐり,激しい闘争を行う。6) センノカミキリの多回数交尾と,それをめぐる雄同士の競争を精子競争説によって考察した。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1983-08-25
著者
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