ヒメシロモンドクガの休眠性と生活史
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概要
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性的2型とともに, 季節的2型をもつヒメシロモンドクガの生活史を明らかにするため, 3地方における光温図表を作成し, 雌成虫の翅型の分化とその生存上の意味について考察した。光周反応は長日型で, 臨界日長は北方で長くなる傾向が認められた。臨界日長を境として, 長日条件では長翅型雌が出現し, 短日条件では短翅型雌が出現した。短翅型は休眠卵を産下した。光周感受期は幼虫後期であった。雄は常に長翅型であった。卵の休眠は母蛾によって決定され, 休眠卵は大型で卵殼も厚く, 非休眠卵とは形態的に区別された。幼虫の経過令数は雌雄で異なり, 雌6令, 雄5令であり, 蛹体重は雌が重く, 雄の約3倍に達した。非休眠世代の有効積算温量は624〜665日度, 発育零点は10.1〜10.4℃であった。光温図表から, 2化地帯と3化地帯があることが示唆された。
- 日本応用動物昆虫学会の論文
- 1977-03-25
著者
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