摂食障害入院治療の治療効果について : MMPIによる分析
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概要
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東海大学病院における統合的な摂食障害入院治療プログラムを終了した摂食障害女性患者25名の治療前後のMMPIを比較し, その変化を検討した。その結果, 治長後, 全般的な精神的健康度の改善がみられ, 健全な身体感覚と健康度の回復, 女性性の受容, 対人関係における孤立感や不信感の緩和などが認められた。サプタイプの比較では, 神経性食欲不振症では主として身体感覚と健康感の回復が特徴的であるのに対して, 神経性過食症では食欲, 食行動に対する自己統制感の高まりと対人関係における傷つきやすさの緩和が特徴的であった。
- 日本心身医学会の論文
- 1997-04-01
著者
-
村上 健
村上病院
-
室津 恵三
東海大学医学部精神科
-
舘 哲朗
東海大学健康科学部社会福祉学科
-
舘 哲朗
東海大学医学部精神科学教室
-
室津 恵三
静岡赤十字病院精神神経科:静岡赤十字病院緩和ケア推進委員会
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