抗不安薬について(心身症に対する新しい薬物療法)(第35回日本心身医学会総会)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Chlordiazexide was the first anti-anxiety agent marketed in Japan for the treatment of neurosis and psychosomatic disorders in 1960. And the treatment of neurosis and psychosomatic disorders was revolutionized by the clinical use of Chloradiazepoxide. Flutazolam was the first anti-anxiety agent in Japan that exclusively applied to the treatment of psychosomatic disorders in 1984. This report deals with a new therapy of anti-anxiety drugs for the treatment of psychosomatic disorders. It is based on the results of our clinico-pharmacological studies of anti-anxiety agents. 1. Cases with psychosomatic disorders display physical disorders, dysfunction of the central nervous system and social maladaptation. Anti-anxiety drugs have achieved improvement in clinical conditions through stabilizing and regulatory actions on the function of the central nervous system as shown in following case. Improvement in clinical symptoms and ulcer healing achieved by Clotiazepam treatment for 4 weeks satisfactorily paralleled the reduction of anxiety scores in the Manifest anxiety test and the normalization of circadian rhythms of blood corticosteroid in a psychosomatic case with gastric ulcer. Therefore, the drugs considered as subsidiary are now used as the primary medication in the treatment of psychosomatic disorders. 2. Anti-anxiety agents with selective action on specific organs have been developed and marketed after Flutazolam. For one thing, Alprazolam has an antiulcer action, Mexozolam has a hypotonic action, Etizolam has a muscle relaxant action, and Tofisopam has a regulatory action of the vegetative nervous system. We investigated the investigated the influence of three anti-anxiety agents on blood pressure in a psychosomatic case with essential hypertension. and a new effect of Ethyl loflazepate, a hypotonic action, was established as demonstrated in this report. Successively a new family of anti-anxiety agents, non-benzodiazepine derivative, is being investigated as a medication for vegetative dystonia. This agent improved low TII waves of the standing ECG as shown in a case with vegetative dystonia. Accordingly it is simple to select the anti-anxiety agents above mentioned to correspond to specific organ or organic system-disorders of psychosomatic patients. This is similar to drug therapy of essential hypertension with hypotonica. In Japan anti-anxiety drugs for the treatment of psychosomatic disorders have to show effects on both psychic symptoms and physical disorders of psychosomatic patients. For example, Etizolam has proved to improve anxiety symptoms and the healing process of ulcers in psychosomatic cases with gastric ulcers in our recent study. 3. The clinical effects of a daily 2mg of Ethyl loflazepate has been shown by the relationship between its plasma concentrations and its efficacy in cases with psychosomatic disorders. In conclusion, non-benzodiazepine anti-anxiety drugs display selective action of specific organs enabling a medication with low, once-daily dosages as a new pharmacotherapy for psychosomatic disorders.
- 日本心身医学会の論文
- 1995-02-01
著者
関連論文
- Helicobacter pylori の内視鏡消毒に対する強酸性電解生成水の効果
- 大腸・脾転移を来した肺大細胞癌の1例
- 心療内科から精神科病院への紹介患者の分析 : 心療内科と精神科の連携
- IE-21 心療内科と精神科の連携 心療内科から精神科病院への紹介患者の分析(リエゾンI)
- 1.心身医学における心療内科と精神神経科の連携について(第22回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 抗不安薬 (特集 心身症とその治療)
- 医療法人明和会 札幌明和病院
- 14. 頸部矯正訓練,動作法などを併用して改善を示した妄想性障害から痙性斜頸へ転じた1例(第28回 日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 13. 心療内科に想う(第28回 日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 19.洞性頻脈や洞性徐脈の心電図バイオフィードバック訓練でみられたThe Low of Initial Value(筋電図バイオフィードバックとリハビリテーション)
- 臨床研究・心療内科領域におけるうつ状態患者に対するトレドミンの至適用量の検討
- IIC-14 心身症疾患の中枢性セロトニン作動系機能について : 第2報 恐慌性障害に対するスマトリプタン負荷試験の検討(パニック障害)
- ID-31 筋電図バイオフィードバックにおける低血圧者の心・血管系の変容(2) : 脈圧差とコロトコフ音図から(治療技法)
- 高校生の心身症傾向に関する心理学的研究
- IG-9 心身症疾患の中枢性セロトニン作動系機能について : 第1報 恐慌性障害に対するフルボキサミン負荷誠験の検討(パニック)
- 演題10.全身性チックに対するバイオフィードバックによる自己コントロールの試み(第28回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- IID-17 心身症疾患の中枢性ドーパミン作動系機能の分離・定量化について : 第3報タリペキソール負荷試験のhGH反応に及ぼすSRIHの影響について(心理療法III)
- 演題22.理容師, 美容師にみられた神経痛性筋萎縮症に対する筋電図バイオフィードバックの試み(第27回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- IID-6 心身症疾患の中枢性ドーパミン作動系機能の分離・定量化について : 第2報タリペキソール負荷試験のhGH反応に及ぼすIGFIの影響について(内分泌I)
- 演題13.システマチックな筋電図バイオフィードバック訓練で判明した子宮筋腫性, 二次性腰痛症(第26回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般発表)
- 演題12.底筋痛の筋電図バイオフィードバック訓練(第26回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般発表)
- 22. うつむき症候群の三症例に対する筋電図バイオフィードバックの試み(第25回 日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- C-11-19 心身症疾患における中枢性ドーパミン作動系機能の分離・定量化について : 第1報ブロモプリクチン負荷試験とタリペキソール負荷試験との比較検討から
- C-8-16 機能的な嗄声に対する筋電図バイオフィードバック訓練の試み(神経・筋, 免疫)
- 30)筋電図バイオフィードバックの心血管系への影響について : 低血圧患者の場合(第24回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(ポスター発表(第1会場))
- 心身症患者における心理・行動特徴と中枢性ドーパミン作動系機能との関連性 : MMPI, エゴグラムおよび新たに構成した質問項目リストによる検討
- 演題18. Post viral infection chronic fatigue syndrome患者に対する筋電図バイオフィードバックなど多元的アプローチの試み(第23回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般発表)
- I-F-8 心血管機能測定による自律神経のα-、β-交感神経および副交感神経機能を評価する試み(循環器)
- I-C-33 指端紅痛症に対するバイオフィードバック療法など行動療法の試み(慢性疼痛I)
- 演題13.血管容積脈波を用いたバイオフィードバック・コントロール(1) : 肢端紅痛症患者への試み(第28回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 演題12 洞性頻脈の心拍バイオフィードバック・コントロールにおける性差の検討(第1報)(第20回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- II-F-27 慢性疲労症候群患者群に対するバイオフィードバック療法など心療内科的な多元的治療の試み(治療・フィードバック)
- 過換気症候群に対する筋電図バイオフィードバック療法の試み
- 12.呼吸困難症状に対する筋電図バイオフィードバック訓練および腹筋マッサージの呼吸機能に与える影響について(第16回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- II-EP-10 慢性的下腹部筋痛症に対する筋電図バイオフィードバック・トレーニングの試み : グループ コントロール スタディ(ポスターセッション)
- マイクロバイブレーション (MV) を用いたバイオフィードバック・コントロールの試み : 第25回日本心身医学会総会一般演題質疑応答
- III-4 高齢老人にみられたoral dyskinesiaの筋電図バイオフィードバックトレーニングの試みについて
- マイクロバイブレーション(MV)を用いたバイオフィードバック・コントロールの試み(診療の実際 II)
- IIC-22 神経・筋疾患への筋電図バイオフィードバックトレニングの応用について(第一報)
- 心拍バイオフィードバック・トレーニングにおける神経内分泌学的機序について(基礎・精神生理ほか(5))
- 筋電図バイオフィードバック療法が奏効した高齢者の口・舌不随意症(オーラル・ジスキネジア)の3例
- 眼瞼痙撃に対する筋電図バイオフィードバック療法など多元的なアプローチ
- 演題12. Breavementにみられた機能性心血管異常に対する心拍biofeedback training(第23回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般発表)
- 5.循環器科医としての透析医療7年の経験 : 全人的医療の必要性(第22回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 4.不安による血圧の不安定化に対する過剰な降圧が抑うつ状態をきたしていた脳血管性痴呆合併高血圧症の1例(第22回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 演題20 文献数からみた本邦バイオフィードバックの研究動向(第19回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 演題13 文献数からみた本邦バイオフィードバックの研究(第18回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 軽症うつ病 (特集 ストレスと疾患)
- 神経性嘔吐の1例 : 心理神経内分泌学的考察
- Diazepam睡眠療法 : Diazepam鎮静閾値の治療応用(治療(4))
- 11年間続いた神経性嘔吐症例における心理-神経-内分泌動態とその治療(消化器(3))
- IB-23 がん患者をめぐる心身医学的研究(2) : 治療者・家族を含む心理学的考察(第23回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- がん患者をめぐる心身医学的研究(2)(がん) : 治療者・家族を含む心理学的考察
- II E-4 投球肩障害と胸郭出口症候群を発症した女性アクション歌手の一症例(慢性疼痛I)
- IG-12 上腕や肩のとう痛, 筋力低下や萎縮を伴う神経痛性筋萎縮症に対するバイオフィードバック療法など心身医学的な試み(内科一般)
- 演題17 姿勢のバイオフィードバック・コントロール(その3) : 肩の左右差について(第19回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- I-1 慢性筋収縮性頭痛における筋電図バイオフィードバック療法の心血管系への影響について(第17回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)(一般演題)
- II G-13 心身しょうの心理行動特性に関する研究(第8報) : MMPI失感情尺度による検討(心理テスト)
- II G-7 パニックディスオーダーの心理学的研究 : 多面的感情状態尺度による検討(臨床心理)
- IIG-25 高校生における心身症傾向に関する一調査(第3報) : 思春期心身症と心理的特徴の関連について(ストレスII)
- IIG-24 心身症の心理行動特性に関する研究(第7報) : 心身症用心理検査作成の試み(3)(ストレスII)
- 284. 高校生における心身症傾向に関する一調査(第2報) : 失体感傾向について(ストレス・メンタルヘルスII)
- 283. 高校生における心身症傾向に関する一調査(第1報) : 基本的生活習慣との関連について(ストレス・メンタルヘルスII)
- 視床下部・下垂体系のドーパミン作動系機能を手がかりとした心身症の心理行動特徴測定の試み(心理テストからみた心身症)(第34回日本心身医学会総会)
- PII-1 視床下部・下垂体系のドーパミン作動系機能を手がかりとした心身症の心理行動特徴測定の試み(心理テストからみた心身症)
- I-F-39 心身症の心理行動特性に関する研究(第6報) : 心身症用心理検査作成の試み(2)(臨床心理・行動特性)
- I-G1-21 心身症の心理行動特性に関する研究(第5報) : 中枢神経機能に基づく心身症用心理検査作成の試み(臨床心理)(ポスターセッション)
- MMPI 失感情尺度の検討 : 第14回日本心身医学会北海道地方会演題抄録
- I-E-23 心身症の心理行動特性に関する研究(第4報) : JAS、MMIと中枢神経機能の関連について(臨床心理II)
- II-F-40 絶食療法の心身医学的看護 : 絶食療法にみられた一過性の浮腫について(看護・摂食障害)
- マイクロバイブレーション(MV)を用いた自律神経機能自動診断装置の試作(基礎・精神生理ほか(2))
- 絶食療法の立場から (特集 日本交流分析学会第24回大会 シンポジウム:交流分析と各種心理療法との連携)
- IIG-20 夕鶴症候群に関する研究(ストレスI)
- 54. 札幌市を主とする高校生の摂食障害に関する実態調査(摂食障害I)
- IE-24 絶食療法が神経性過食症患者に及ぼす心理的影響(第1報) : エゴグラムを中心として(臨床心理II)
- 不定愁訴の薬物療法の実際 (あゆみ 不定愁訴の診断と治療)
- IIA-23 斜頸用バイオフィードバック・トレーニング装置の試作について(第26回日本心身医学会総会一般演題に関する質疑応答)
- 12.Microvibrationを用いたBiofeedback Training装置(第12回日本バイオフィードバック学会総会演題抄録)
- 医師に必要な患者心理 (特集 心療内科のすべて--この1冊であなたも心療内科医) -- (心療内科医へのプロロ-グ)
- I-B-5 神経性食思不振症の臨床像および甲状腺ホルモンにおよぼす人血清アルブミン製剤投与の影響について(摂食障害・病態I)
- II-F-36 自律神経失調症の心理・神経内分泌学的研究(教育・プライマリケア)
- IIG-7 筋電図バイオフィードバック等によりfocal dystoniaの緩和と体温の低下がみられた慢性疲労症候群の一例(心身医学的治療)
- 患者と共に歩む医療
- 13.生活習慣病(心身症)の経過(入院・外来)に与える一般心理療法の効果(第26回日本心身医学会北海道地方会演題抄録)
- 高齢者の健康保持と医療介護と心身医学
- 現代人の不眠(b)眠れない人--主婦の不眠症 (特集 不眠症--ライフストレスと睡眠障害)
- 慢性胸背部痛を主訴とするパニック障害の検討
- 患者に聴く診療
- IIE-9 慢性胸背部痛を主訴とするパニック障害の検討(パニック障害・疼痛)
- 慢性疼痛の治療経験 : 当科における治療内容と結果の分析
- B-10-12 外傷後慢性疼痛再考(慢性疼痛)
- II E-10 緊張型頭痛の治療としての簡単なリラックス法の検討(神経・筋)
- 慢性疼痛患者の脳神経外科学的ならびに臨床心理学検討
- 79. 慢性疼痛症候群の検討(第1報)(慢性疼痛)
- 斜頸用バイオフィードバック・トレーニング装置の試作について(神経・筋)
- 著明な肝機能障害を呈した神経性食欲不振症の3例
- 糖尿病(心身症)および高血圧症(心身症)の経過に与える一般心理療法の効果
- 患者と共に歩む医療
- Q&A
- 心療内科に求められているもの : 病院(私)の立場より