アワノメイガの異常性比現象
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概要
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盛岡産アワノメイガを用い,人工飼料による飼育を実施中,飼育容器からの羽化虫のすべて,または,ほとんどが雌である異常性比現象がみられた。そこで,盛岡以外の産地について調べたところ,鳥取県大栄町個体群でも同様の現象がみられた。しかし,福島県郡山市および青森県黒石市の個体群は正常性比とみられた。北海道札幌個体群は異常性比の疑いが残り,なお検討を要する。このような雌への偏りは幼虫期における雄の死亡に起因した。また,異常性比個体群では卵の孵化率が著しく悪く,卵期の死亡による可能性も残される。異常性比群の雌の発育速度は正常群のそれと変わらず,蛹重はやや軽いと考えられた。
- 1984-08-25
著者
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