日本の医療財政の現状と課題
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概要
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"わが国では1961年,「国民皆保険」を実施して以来,すべての国民が容易に医療サービスを受けることが可能となった.また,同時に医療技術の進歩や公衆衛生の知識が浸透した結果,感染症等の様々な疾病が激減し,平均寿命が大きく伸長した.しかし,一方では,国民医療費は増加の一途をたどり,医療サービス制度を財政的に圧迫し続け,財政崩壊寸前の状態となっている.本稿では,こうした医療費増加の背景や諸要因を実証的に分析している.分析の結果,以下の内容が明らかになった.(1)国民医療費の増加の背景には,人口の高齢化等の社会的要因の他に,医療サービス制度自体が内包する制度的要因もあること.(2)しかも,過剰な医療サービスの提供は,この医療サービスの制度的要因によって引き起こされるということ."
- 川崎医療福祉大学の論文
著者
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