看護婦国家試験における疾患別出題頻度の変遷
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概要
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看護婦国家試験に出題された臨床医学的選択肢について,1974年度から2000年度までの疾患別出題数を集計し,旧カリキュラムであった1992年度までと新カリキュラムになった1993年度からの2期に分けて,選択肢の増減から疾患の変遷を検討した。両群を比較して選択肢数が増加傾向にある疾患および手術は,増加の大きい順に糖尿病,肺結核,後天性免疫不全症候群,痴呆・アルツハイマー病,人工関節置換術であり,国家試験1回当たり2.0肢以上の増加がみられた。同様に両群を比較して選択肢数が減少傾向にある疾患および手術は,減少の大きい順に精神分裂病,胃切除術,乳癌手術であり,国家試験1回当たり少なくとも1.6肢以上の減少がみられた。両群を通して常に出題選択肢数が多い疾患は,多い順から糖尿病,精神分裂病,躁鬱病,気管支喘息,心筋梗塞,急性白血病であり,いずれも国家試験1回当たり2.2肢以上の出題があった。
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