母性看護学における学生の分娩見学の重要性について
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概要
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T短期大学では,母性看護学の講義を1単位につき30時間,4単位受講したあと,母性看護実習の分娩見学については2日間,16時間実施した。分娩を見学した47名の学生に1例ごと見学したレポートを提出させた。それらのレポートを3人の評価者が内容に応じて12のカテゴリーに分類した。最も多かったのは「母性性・女性性」で89.7%の学生が,次いで「身体の神秘と生命の尊厳」について86.2%の学生が言及していた。その他,人間関係つまり「相互作用」55.2%,「産痛の理解」48.3%の順であった。学生たちは講義や演習で学んだことを確認するだけでなく,新しい知識やモラル,哲学的な視点も含めて学習していた。学生たちが提出したレポートの分析の結果,母性看護学における教育の視点としては,少なくとも上記の4つのカテゴリーを含んだ講義や実習が重要であるといえる。さらに,分娩に立ち会う実習が看護学生にとって非常に意義のあることが確認できた。
- 藍野大学の論文
- 2002-03-15
著者
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