<原著>手洗いの細菌学的効果に関する研究
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概要
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手指の細菌による汚染について調査した。手洗い・排便の前後,貨幣に触れる前後などにおける指先,およびトイレのドアノブをこすった綿棒を4種類の寒天培地に接触させて細菌コロニー数を測定した。その結果,流水による手洗い前の指では汚染が著明であった。一方,排便後トイレットペーパーを使用した指はときに細菌に汚染されていたが,排便後の汚染は必ずしも大腸菌によるものではなかった。また,コインや紙幣による手指の汚染は病院や家庭のトイレのドアノブと同程度顕著であった。石鹸を使用したあと流水で流して乾燥(温風)させることは,手指の細菌による汚染を除去するのに効果的であった。以上の結果から,手洗いは食中毒などの感染予防のために必要であると再認識された。
- 藍野大学の論文
著者
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