過沃素酸によるキシランの酸化について
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概要
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キシランの化学構造に関してはエスパルトキシランの如く、末端にl-アラボ、フラノシードを附着するものもあるが、主幹はα-キシロ、ピラノーゼがC_1〜C_4結合をなすものと考えられる。過沃素酸は1分子のグリコール結合に対し、当量作用し、ジアルデヒドを生成する性質があるが、これは既にα-グルコーズの如き単糖類、トレハローズの如き複糖類、澱粉、セルロ-ズの如き多糖類の酸化に応用された。著者はキシランに過沃素酸溶液を作用させ、酸化キシランを加水分解し、グリセリンアルデヒドと見做される物質を得た。これは恐らく次の反応が起るものと推定される。なお寒天に対し同じく過沃素酸酸化を行つたが、殆んど作用せず、これは主要炭水化物が1及び3の炭素位置に於て結合すること、即ちβ-ガラクトピラノーズ型であるためと考えられる。
- 鹿児島県立短期大学の論文
- 1954-01-20
著者
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