障害児教育教師の専門性(<特集>障害児教育教員の専門性)

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概要

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障害児教育教師の専門性については、教師のあり方や資質論として歴史的社会を反映して古くから論じられてきた。しかしながら、障害児教育教師の「専門性」の議論は、教師の専門性の議論の中に解消され、障害児教育教師のあり方に特有の専門性はあまり問われてこなかった。筆者は、障害児教育教師に特有な専門性は優れた文化・科学・芸術を障害児の障害・発達・生活をまるごと把握して翻訳(翻案)することであると提起した。また障害児教育の特別支援教育への転換とかかわって、障害児教育教師の専門性と養護学校等の専門性を区別する必要に言及した。さらに、障害児教育教師がコーディネーター機能や異職種との協働を担うことが求められていることにふれた。最後に、管理主義が強化されるなかで、障害児教育教師の専門性は、職場での同僚性を基盤とした集団的な自立性を確立することであろうと指摘した。
全国障害者問題研究会の論文

著者

清水貞夫
宮城教育大学

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