1783年4月〜91年2月のウィーンのブルク劇場におけるイタリア・オペラの公演 : レパートリーに関する統計的考察
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概要
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モ-ツァルトの「ダ・ポンテ」三部作創作の時代的背景を,それらが上演されたオペラ公演の実態という面から明らかにしようとする目的のもと,1783年4月から91年2月にかけてのウィ-ンのブルク劇場におけるイタリア・オペラの公演について,まず,何が上演されたのか,概観を得ようと試みた.行ったのは,この期間に上演された全部で67の演目の一覧の作成と,それに基づく若干の統計的考察である.統計の主なものを列挙するならば,公演のために新たに作られた作品(オリジナル作)は演目全体の約3分の1である.それ以外の演目(移入作)は,10年以内に作られたものが大半を占め,ヴェネツィア,ロ-マ,ナポリのイタリア3都市がそれらの主な供給源となっていた.また,パイジェロとチマロ-ザの作品が多い.一方,オリジナル作では宮廷作曲家サリエリの作品が多いほかは,1,2作しか発表していない作曲家がほとんどであった.
- 大分大学の論文
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