Aspergillus nigerによるアミラーゼの生成にたいする有機酸の影響

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概要

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Aspergillus niger van Tieghem IF0 4414 による液化型アミラーゼの生成にたいする各種の有機酸の効果について検索した。その結果,α-ケトグルタル酸,ピルビン酸,クエン酸,オキザロ酢酸では5×10^<-2>M〜5×10^<-3>Mの濃度範囲において,アミラーゼの生成にたいして有効であることが認められた.酢酸,コハク酸,リンゴ酸においては10^<-2>M〜5×10^<-2>Mにおいて,かなり効果が認められたが,イソクエン酸,シスーアコニット酸,乳酸においては効果が少ないことが認められた.アミラーゼの生成にたいする効果は,有機酸の種類によって,ことなった挙動をすることが認められ,それは生体内における有機酸の同化,利用と密接な関係をもっているためと推論した.
近畿大学の論文
1983-03-15

著者

鎌田秀郎
近畿大学農学部農芸化学科肥科学研究室

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