Aspergillus nigerによるα-amylaseの生成にたいするグルタチオンの影響

概要

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Aspergillus niger van Tieghem IF0 4414におけるα-amylaseの生成にたいするグルタチオンの効果について,各種窒素化合物あるいはアミノ酸を用いて検索した。窒素化合物においては, (NH_4)_2S0_4, NH_4NO_3においてグルタチオンの効果が認められ, NaNO_3においても類似の効果が認められた。CO(NH_2)_2ではグルタチオン無添加の場合に比べて添加の効果が顕著であることが認められた。アミノ酸においては,L-アスパラギン酸,L-グルタミン酸,L-アラニン,L-ビスチジン,L-リジンでは,α-amylaseの生成に効果が認められ,L-グルタミン,L-アスパラギン,L-フエニールアラニン,L-オルニチンでは,かなり効果が認められた。またL-メテオニン,L-チロシン,L-アルギニン,L-リジン,L-システインではグルタチオン無添加のものと比較して効果が著しいことが認められた。また,化合物を種々の濃度で添加した場合に,(NH_4)_2S0_4, NaNO_3では3 ×10^<-2>Mにおいてα-amylaseの生成が多くなることが認められ,L-グルタミン酸,L-アスパラギン酸では10^<-2>Mにおいて多く生成されることが認められた。
近畿大学の論文
1980-03-15