地域のヘルス・ケアにおける遺伝相談システムの研究ならびに遺伝専門看護師の必要性に関する考察
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
看護職と遺伝との関わりについて現況を把握するために、広島で実施されている遺伝相談システムと、名古屋、盛岡、信州大学、京都大学のこの領域の活動状況を見学、面接、資料収集、文献などにより調査した。また広島在住の看護職者で、遺伝相談に関する研修を修了した16人中9人から、看護教育における人類遺伝学の必要性などについて調査し回答を得た。さらにアンケート法により、広島の病院勤務の看護職者415人中397人(回収率96%)から、遺伝・遺伝子に関連した知識、意識の調査を実施した。これらの結果、遺伝相談システムを確実なものとして構築するには、その地域の大学病院に遺伝子診療部門を設置し、遺伝子診断、遺伝子治療および遺伝相談のバランスのとれた3本柱が必要なこと、その遺伝子診療部門には、看護職者も含む様々な立場からのスタッフがチームを組み、相談者にとって最善の対応ができること、そのため看護教育の充実ならびに遺伝専門看護師の育成が必要であることを考察した。
- 広島文化学園大学の論文
- 1999-09-25
著者
関連論文
- Evidence Based Practiceと看護情報システム : 根拠に基づく看護アセスメントプロセス実現のための情報収集・記録・分析の手順と情報技術の活用
- 診療看護記録の電子化と看護の継続性の保証 : 看護サマリーの意味と活用法
- 阿多田島住民の生活習慣・生活満足度と健康意識の関連性
- 無菌室入室中の急性骨髄性白血病患者におけるQOLの変化とその要因
- 地域における看護のネットワークをめざした「看護サービス研究会」の意義--1年間の活動と自己評価にもとづく分析
- 妊婦外来保健指導の医療経済学的分析
- 入院生活日内スケジュールの保証を目的とする看護サービス提供のモニタリング : 患者スケジューラ開発過程におけるシステム要件の一考察
- 個々の日常生活を構成する心理的・社会的因子の状態把握とその記録化を支援するシステムの開発
- 投稿 無菌室管理下に置かれた急性骨髄性白血病患者のQOL
- 地域のヘルス・ケアにおける遺伝相談システムの研究ならびに遺伝専門看護師の必要性に関する考察
- 看護部門のトップマネジメントを支援する情報システムの開発 : 看護部長の業務分析結果に基づくシステム機能要件の検討
- ベッドサイド端末による患者との情報の共有 (特集 医療への社会の要請と患者記録) -- (PART 2 医療の変化に合わせた看護記録の新たな試み)
- 実践へのアドバイス 可搬型端末用ワゴンの開発
- 出生前診断に関する助産婦の相談活動
- 電子カルテ導入を契機とした組織のリエンジニアリング--必要なのは看護の意識改革 (特集 ITの導入で看護業務をどう変えるか)
- インフォームドコンセントにおける環境づくり--IC室の設置から (特集 インフォームドコンセントと看護)
- 外来患者の中に存在する「医師への信頼」と「看護婦への信頼」との相互作用