一般病棟で妻を看取った壮年期の夫の困難と後悔 : インタビューの結果から
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概要
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この研究の目的は、一般病棟で妻を看取った壮年期の夫の、妻が入院中の困難と後悔について調査し、夫の困難を軽減するために必要な援助を検討するための示唆を得ることである。方法は、セルフヘルプグループに所属する3名に半構成の面接を行った。面接の焦点は、患者に焦点をあてた「妻との関わりの中での後悔」、夫自身に焦点をあてた「つらかったこと」と、看護師に求める援助に対する示唆を得るための「看護師にしてほしかった援助」である。その結果、1)一般病棟で妻を看取った壮年期の夫の、(1)妻との関わりの中での後悔は「妻の思いを理解出来ていなかったこと」、(2)つらかったことは「最初の告知、疲労と妻への思いとのギャップから来るいたたまれなさ」、(3)看護師にしてほしかった援助は「日常のケア」であることが明らかになった。これらに対して、夫の厳しい状況を理解し、入院当初から夫に関わり、つらいときに夫が感情を表出できるような援助が必要であること。精一杯やっている夫の努力を認め、言葉で伝えること。そして、極度の疲労から、この状況から解放されたいと感じることは当然であることを保証することがあげられた。さらに、夫は看護師に対して妻への日常的な援助を求めており、妻への十分な援助は夫にも満足感を与え、癒すことがわかった。
- 川崎市立看護短期大学の論文
- 2003-03-31
著者
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