人口移動に関する三大都市圏の比較分析
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概要
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わが国の人口移動考総数が長期的に減少傾向を示す中で、大都市圏についてみると、東京圏の流入超過数がここ数年再び増加傾向を示す一方、関西圏においては長期にわたり流出超過が続く等、圏域の発展に大きな影響を及ぼす対照的な動きがみられる。こうした人口移動を規定する大きな要因として産業関連機能の立地伏況をみると、特に関西圏は、圏域固有の要因による低迷とともに、情報・金融・国際関連等の高次中枢管理機能の集積の相対的遅れが指摘される。また、都市特性と人口集積との関連性の観点からは、社会経済環境の変化や圏域特性を背景にこれまでとは異なる動きがみられ、これに伴い多様な都市機能整備の重要性が高まる中で、都市生活の質的充実やサービス経済化等に対応した高次都市機能の面で特徴的な地域性を特つ都市の多様な集積を促す圏域整備が、特に人口の社会減少やそれによる経済的影響が大きい関西圏にとっての今後の大きな課題である。
- 摂南大学の論文
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