日本橋堀江町・小舟町商業史覚書 : 問屋と街
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概要
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本稿はこれまで本誌に所載した日本橋新乗物町・新材木町に続く商業史的視点にたつ問屋と街の歴史的素描である。江戸時代から明治・大正期に堀留川入堀に接していた堀江町・小舟町について,まずその由来や,江戸時代におけるこの界隈の町並みからこの街の特色を記述する。特に堀江町と小舟町の特色上の違いと照降町の店の略図をかかげ,その景観を明らかにし,江戸湊としての集散物産の中から米と鰹節をとりあげ,これらの問屋を検討する。更に,江戸後期の変貌をみて,明治に入り,鰹節商の小舟町における群生とその背景について,鰹節市場の拡大と産地を分析し,再び明治期におけるこの界隈の商業上の独自性をクローズ・アップする。これにより,「堀留」近辺の4つの町,新乗物町・新材木町・堀江町・小舟町のそれぞれの街の特徴を明らかにするものである。
- 1998-06-25
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