生漆と鉛及び銅粉末との反応
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概要
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生漆は特定の金属に触れると着色するため,発色に大きな影響を与える。そこで本報では鉛及び銅粉末の生漆に対する反応性を検討した。反応性は反応物のアセトン及びメタノール抽出を行い,溶剤可溶となった金属量より求めた。静置反応,攪拌反応ともに鉛が活性であったが,銅はほとんど活性を示さなかった。また,鉛はメタノール可溶部よりアセトン可溶部に多く取り込まれていたが,銅では両部にほとんど差が認められなかった。これら金属はウルシオールとは反応せず,反応するにはラッカーゼ酵素を必要とする結果が得られた。
- 富山大学の論文
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