生漆と金属粉末との反応
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概要
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生漆は鉄,亜鉛,マンガンおよび鉛粉末と容易に反応し,黒色の漆となる。本研究では,これらのうち,鉄,亜鉛,マンガンの3種の金属粉末の生漆に対する反応性を検討した。反応性は金属成分のアセトン可溶部への取り込み量より求めた。静置反応の場合,反応性はマンガン,亜鉛,鉄の順で小さくなった。しかし,鉄は攪拌反応の場合には活性を示した。亜鉛やマンガンでは金属の取り込み以上に,生漆に酸化反応が起こっていることを示す結果が得られた。また,これら3種の金属はウルシオールとは反応せず,ラッカーゼ酵素を必要とする結果が得られた。
- 富山大学の論文
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