会計的業績評価における率尺度と額尺度 : ROIとRI,及びEVA (山口操教授退任記念号)
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概要
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経営管理において業績評価は不可欠な要素であるが,そこでは様々な評価方法,評価尺度が用いられる。会計的な業績評価における評価尺度は,計算の観点から,率による尺度と額による尺度とに分類できる。今日の日本企業では,金融市場のグローバル化や経営効率追及の必要から,利益と投資(資本)に関する業績評価が強く求められている。そのような業績評価における評価尺度として,率による尺度たるROI(資本利益率)と額による尺度たるRI(残余利益)が挙げられる。両者の優劣については,これまでにも議論がなされてきたが,必ずしも完全な見解の一致を見ていない。本稿では,ROIとRIそれぞれに基づく評価の食い違いを中心に,両者の関係を,グラフを用いて一般化して整理し,両者が何を評価しているのか,またそれと関連して,RIの発展形と言われるEVAが近年注目を集めている点について,率と額という視点から検討する。
- 慶應義塾大学の論文
- 2001-08-25
著者
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