<自由研究>「指導のめやす試案表」の作成と個別指導計画:埼玉県内の肢体不自由養護学校小学部の実態表の分析をとおして
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概要
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埼玉県内の肢体不自由養護学校教員からの聞き取りで、現場の教職員が求めている個別指導計画は、個別の「指導計画」、すなわち「授業づくりの個別的なアプローチ」であることがわかった。授業づくりに役立つ個別指導計画にするためには個人ごとの学習のねらいと集団としての学習のねらいとの関連を図る必要があると考えた。 埼玉県内の肢体不自由養護学校小学部に1999年度(一部1998年度)在籍する全児童381名を対象に、各校が作成している「個人の実態表」を調査し、子どもの実態を分析した結果、7段階の発達段階に分けられることが分かった。発達段階ごとに「子ども像」を明らかにし、実践的知見を加えて「課題・活動の柱」と「配慮事項」を設定して、授業づくりの参考となる「指導のめやす試案表」を作成した。これを導入することで、個人ごとの学習のねらいと集団としての学習のねらいを関連づけることができ、子ども一人ひとりに配慮した授業づくり、学習集団編成や教育課程編成の参考にもなることを述べた。
- 全国障害者問題研究会の論文
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