<報告>作業療法における精神分裂病患者の機能障害の可変性について : 行動分析学的相互交流
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
一般に精神科領域での作業療法は精神分裂病の陽性症状の改善よりも, 無為自閉などの陰性症状への対応や社会的適応技能の回復の手段として適用されることが多い。今回, 陽性症状が持続し, 対人行動において適切な行動がとれなかった精神分談病の30才女性の作業療法介入による回復の1例において得られた知見を元に考察を加え報告する。回復の援助には遊び的な手芸活動と絵画活動を利用した作業療法を行なった。また行動随伴性の制御により, 衝動的な行為や認知障害に改善が認められ, 外泊が可能になった。本症例は, 精神分裂病の機能的な障害の可逆性とそれに関与する作業療法の可能性を示唆するものである。
著者
関連論文
- 知的障害をもつ統合失調症の長期入院女性患者に対する作業療法の一試み
- 作業療法における精神分裂病患者の機能障害の可変性について : 行動分析学的相互交流
- 精神科作業療法士の精神健康 : Self Help Group 的経験を通して
- 在宅精神障害者の食生活習慣と生活の質
- 就労と教育質疑討論
- 精神科デイケアにおける薬物療法の副作用改善について : 行動観察法の意義と行動分析学的検討を中心に
- 飲水行動の異常を呈した症例に関する報告 : 精神科デイケアにおける介入と変化
- アルコール依存症(男子)の作業処方(第2報)
- 高齢女性アルコール依存症治療における作業療法士の関わりと役割
- 精神科臨床実習の期間と満足度(効果)
- Shall we・ダンス? : 「社交ダンス」の実践その後
- 開設後12年を経過した精神障害者通所授産施設の現状報告
- 分裂病とつき合う-治療・リハビリ・対処の仕方-
- 退院したくない患者に対する作業療法 : 現実への移行の場
- OT導入後, 症状増悪または参加拒否を呈した症例
- [5]在宅精神障害者の食生活改善に関する研究(生活支援に寄与するEvidenceの構築に関する研究)
- 在宅精神障害者に対する食生活改善に関する研究(生活支援に寄与するEvidenceの構築に関する研究)
- 在宅精神障害者に対する食生活改善に関する研究(生活支援に寄与するEvidenceの構築に関する研究)