<原著論文>重複障害児の水慣れ指導

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概要

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本研究では重複障害児18名を対象に, 温水プールを使用して「水慣れ指導」を行い, プール内変化と家庭内変化を検討した。結果を以下に示す。1)平均指導回数は5回であった。2)プール内変化として, (1)四肢の動きが多くなった, (2)母子分離しての指導が可能になった, (3)顔の入水が可能になった, (4)入水拒否が改善した, (5)顔の強張りがなくなった, 等の変化が計18名中12名(65%)にみられた。3)家庭内変化として, 入浴・水遊び, 洗顔・先髪を嫌がらなくなった児が計18名中10名(55%)にみられた。4)プール内変化および家庭内変化のみられた群とそうでない群とでは, 疾患別指導頻度別・年齢別・性別・運動発達別・てんかんの頻度別にほとんど差はみられなかった。5)温水プールでの段階を追った「水慣れ指導」によって, プール入水時に感じる不快・不安・恐怖が解消され, 身体を動かされ・動かすことに順応することが示唆された。
茨城県立医療大学の論文

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