<論文>中学生における食生活と生活習慣(第二報)
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概要
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中学生の食生活と生活習慣の実態把握を目的として, 愛媛県内のH中学校生徒213名を対象にアンケート調査を平成12年7月実施し, 以下の結果を得た。 1.ふだん朝食を「毎日食べる」ものは, 1学年(全体)72.9%で, 3学年(全体)の67.9%を5.0ポイント上回った。 2.朝の欠食理由を「起床が遅いので食べる時間がない」とする生徒が全ての学年・性別において最も多く, 1学年(全体)64.0%, 3学年(全体)64.7%に達した。 3.「主食・主菜・副菜」が揃った朝食は, 1学年(全体)26.3%, 3学年(全体)25.8%にすぎなかった。 4.ふだんの夕食摂取時刻は「19時台」が最も多く, 1学年(全体)51.0%, 3学年(全体)52.8%と約半数にみられた。 5.夕食を「ひとり」で食べる生徒は, 3学年(全体)8.7%と, 1学年(全体)5.1%を3.6ポイント上回った。 6.給食以外に牛乳を「飲まない」1学年の男子(11.3%)と女子(33.3%)との間に有意な差がみられた(P<0.05)。 7.果物を「毎日食べる」1学年(全体)は14.2%で, 3学年(全体)6.7%と学年差がみられた。 8.間食の種類は「菓子類(スナック菓子・チョコレート等)」が全ての学年・性別で最も多く, 1学年の女子では76.0%と高値であった。 9.体育の授業以外に「運動している」1学年(全体)76.4%と, 3学年(全体)40.6%との間に有意な差がみられた(P<0.001)。 10.運動を「週1〜2回」実施する1学年(全体)は8.5%で, 3学年(全体)の15.9%と学年差が7.4ポイントみられた。 11.1回の運動時間が1時間未満である, 1学年(全体)19.0%と3学年(全体)39.4%との間に有意な差がみられた(P<0.01)。 12.運動をしない理由を「時間がない」からとする3学年(全体)は34.0%で男女差(男子 : 0.0%, 女子 : 45.9%)が顕著にみられた。 13.休日の起床が「10時以降」の3学年(全体)26.0%と1学年(全体)12.4%との間に有意な差がみられた(P<0.05)。 14.平日の睡眠時間が7時間未満の1学年(女子)57.4%, 3学年(女子)85.7%との間に有意な差がみられた(P<0.01)。 15.ふだん疲労を「感じている」と「いつも感じている」をあわせると1学年(全体)61.0%, 3学年(全体)67.3%の生徒が疲労を感じていた。
- 聖カタリナ大学短期大学部の論文
- 2002-03-10
聖カタリナ大学短期大学部 | 論文
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