<論文>健康と食生活に関する調査研究 : (第十報)地方公務員の食生活に対する意識調査
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概要
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愛媛県内のH市地方公務員257名を対象として食生活に関する意識調査を実施し, 以下の結果が得られた。1)ふだんの食事量において, 「たくさん食べる」と「どちらかと言えばたくさん食べる」を合わせると男性では, 平成4年の33.1%が7年の37.3%へと4.2ポイント, 女性は, 平成4年の28.3%が7年の36.3%へと8.0ポイントそれぞれ上回った。2)「牛乳をほとんど毎日飲む」男性は33.9%, 女性は41.2%で, 男女ともに過半数を下回った。3)塩分を控えた食事が「十分できている」と「まあできている」を合わせると男性は37.8%に対し, 女性は65.0%で, 男性を27.2ポイントと大きく上回った。4)「食事からカルシウムは摂れていない」と回答した男性(10.2%)と女性(34.6%)との間に有意な差が認められた(p<0.001)。5)「毎日運動する」と「週に2〜3回は運動する」といった運動習慣のある男性の36.4%に対し, 女性は20.8%で, 男性は女性を15.6%ポイント上回った。6)「休養は不足している」男性は30歳未満の18.4%が最も高く, 加齢とともに減少傾向を示した。また, 30歳代の女性では, 休養が「不足」と「不足がち」を合わせると78.6%と高い割合を占めた。7)休養は「不足」と「不足がち」を合わせると男性は, 平成4年及び7年はともに46.0%, 女性では, 平成4年は39.6%が7年には44.4%と4.8ポイント上回り男女ともに休養の改善はみられなかった。8)自由時間の最も長い年齢階層は, 30歳未満の男性で6.1時間, 逆に最も短い階層は40歳代の女性で2.6時間であった。全ての年齢階層で男性は女性を上回った。9)男女ともに自由時間を「テレビ鑑賞や読書で過ごす」が最も多く, 半数以上を占めた。また, 「運動している」男性(12.5%)と女性(5.7%)との間に有意な差が認められた(p<0.05)。10)「体重をほとんど測定しない」男性は33.5%で, 女性の25.6%を7.9ポイント上回った。また, 「習慣として毎日測定する」あるいは「週に1回以上測定する」男性は, 加齢とともにわずかではあるが増加傾向を, 女性は40歳代を除いて減少傾向を示した。11)健康な生活を送るための情報は, 男女ともに「ラジオ・テレビ」が最も多く, 次いで「新聞」, 「雑誌」の順位で男女差はみられなかった。
- 聖カタリナ大学短期大学部の論文
- 1997-03-10
聖カタリナ大学短期大学部 | 論文
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