<論文>システアミン投与ラットにおける血清11-(OH)コルチコイド及び粘膜ヘキソサミンの影響
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概要
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生体には各種の生理的調節機能がある。特に消化管内でこの生理調節機能は, 自律神経系及び内分泌を中心として消化管粘膜防御機構が重要な役割を果たす。従ってストレスによって誘発されるストレス潰瘍(胃, 十二指腸潰瘍)の評価の立場からはこれらの生理的反応をストレスの指標として用いることができる。そこで, ストレスホルモンともいわれている副腎11-(OH)コルチコイド及び粘膜防御因子としてヘキソサミンを測定し検討を行った。 1.ラットにシステアミン(400mg/kg.S.C)投与を行い血清11-(OH)コルチコイドを測定した結果, システアミン投与群は生理的食塩水を投与した対照群に比べ63.2%の値を示し有意に低下したことから, システミン投与は副腎皮質系のグルココルチコイドの生合成経路又は分泌機構にその影響を与えている可能性が考えられた。 2.糖タンパク質ヘキソサミンはシステアミン投与により対照群の値に比べ57.8%の値を示し著明に低下した。組織学的検討は行っていないが, システアミン投与は(1)胃粘膜増殖帯(2)細胞回転数にもかかわりを果していることが考えられ, 今後システアミンによるストレス負荷時胃粘膜細胞及び粘液分泌機構への影響及び栄養状態との関連性について検討が残された。
- 聖カタリナ大学短期大学部の論文
- 2000-03-10
聖カタリナ大学短期大学部 | 論文
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