<論文>保育者の子ども理解に関する一試論
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概要
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本稿は, 保育者養成大学におけるカリキュラム(科目)において, 学生(実習生)に保育者としての子ども理解を育成できるような指導法を開発するための研究として, まずは, 保育者の子ども理解をどのように捉えるべきかを論じたものである。本稿では, この子ども理解は, 保育者自身が子どもの活動に参与し, 子どもに関わりながら「観察」した結果を記録していく過程において明らかにされなければならないと考えている。このような観察は, 文化人類学のフィールドワークにおける中心的な方法である「参与観察」と類似しているが, 保育研究においてもこの観察法が検討されている。保育者の観察において, 子どもを客観的に対象視するのではなく, その身体・感覚レベルによって, その主観的な経験によって子どもを観察している。その視点に立った先行研究に, 津守真らの研究がある。本稿では, 主として津守の研究を検討しながら, 保育者が子どもをどのように理解すべきかについての試論を提示した。今後も, 実際の保育現場における事例研究や保育の体験分析を行い, 保育者の子ども理解についての実証的な研究を行うつもりである。
- 聖カタリナ大学短期大学部の論文
- 1997-03-10
聖カタリナ大学短期大学部 | 論文
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