大垣女子短大生の血液検査および食生活実態調査(第一報)
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概要
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本学歯科衛生科学生159名について,1991年4月,食物摂取状況調査,血液検査及びアンケート調査を行い,次の様な結果を得た。1)調査対象者の身長・体重は同年代女性の全国平均とほぼ同じであった。肥満者は10%でやせは15.7%であった。アンケート調査の結果,他短大生と同様に肥満ではないにもかかわらず肥満と認識する学生が多く,やせ願望が高率であった。2)1日の摂取食品数は18.8±5.25であった。他短大生の報告とほぼ同じであるが,目標値の30食品目に対して63%の充足率であった。3)栄養素等の摂取状況は,ビタミンC,ビタミンA,脂質,ビタミンB_1については充足率は100%をこえ,たん白質,ビタミンB_2はほぼ100%であった。充足率の低いものはカルシウム74.1%,鉄76.2%,ナイアシン86.9%,エネルギー86.9%であった。脂質のエネルギー比が30.4%と高く,穀類エネルギー比が37.2%と低い値であった。4)食品群別摂取状況は充足率100%を越えているものは穀類と藻類であった。充足率が低く摂取上問題と考えられる食品群は,豆類45%,乳類56%,野菜類63%であった。この結果はアンケート調査の結果とも一致した。5)朝食を食べない者,時々食べない者が全体の33.3%で,昼食を食べない者,時々食べない者が14.5%で,夕食を食べない者,時々食べない者が9.4%であった。6)血液検査の結果,貧血の指標ともなるヘモグロビン12g/dl以下の者は10.5%であった。又高脂血症の指標ともなる総コレステロール240mg/dl以上の者3.3%,中性脂肪160mg/dl以上者5.3%,HDL-コレステロール47mg/dl以下の者2%であった。この値は平成1年国民栄養調査の結果^1)(30〜39歳女)より低い値であった。
- 1993-03-11
著者
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