<論文>異文化理解における「文化テクスト」の読みと認識
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概要
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日本事情のカリキュラムには学習者中心の考え方が必要である。文化認識における学習者中心というのは,解釈される対象としての文化(有形のものであれ,無形のものであれ)には客観的な実体がないという認識論に基づいている。こうした文化の実体の曖昧性は,日本人論の変遷を見る時,「日本文化」が様々な姿で記述されている事実にも現れている。 実際のクラス活動としては,「文化認識というのは常に通過点である」という立場で,教員(或いは,日本人)が持っている文化認識に収斂させてゆく方向は避け,学習者一人一人が感じる個々の論点を次のステップに繋げてゆくような指導が肝要である。
- 国際基督教大学の論文
- 1996-03-31
著者
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