<原著論文>健康習慣に関する行動記録課題が学生に与える影響
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概要
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短期大学2年生に対し,健康的な生活習慣に関する目標を自分で設定し2週間の生活行動を記録するという課題を実施した。課題中の記述内容と3か月後の調査を分析した結果,学生の生活習慣改善に関する考え方に与えた影響が明らかになった。1.学生は健康的な生活習慣の必要性を感じているが実行はしておらず,きっかけを求めている傾向にあった。2.生活習慣改善の継続は生活状況の変化に左右され,学生自身も生活状況の影響を自覚していた。3.目標を自分自身で設定し生活行動を記録することで,学生は行動変容のためのセルフケア指導の難しさや具体的な方法の必要性を考えることができていた。4.健康習慣の継続には本人の意志が重要と考える学生と具体的な方法や外的・内的報酬が重要と考える学生に分かれていた。これらの結果から学生は課題学習を通して自己の健康習慣を振り返り行動変容の難しさや継続要因について考えることができたといえる。学生の体験と知識を結びつけて看護実践に活かすには,成人看護学の教授内容や課題について再検討が必要である。
- 2003-03-29
著者
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