牛フン・モミガラコンポストから分離されたメンブレンフィルター通過細菌の特徴

概要

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0.2μmのメンブレンフィルターを通過する細菌が牛ワン・モミガラコンポスト中から分離検出された。本菌は多型を示しフィルターを通過する際は直径数μm程度の球状体として存在するが,培地中で増殖すると典型的ならせん菌になり(直径0.4〜0.6μm,長さは10〜20μmに達する),0.2μmのメンブレンフィルターを通過することはできなくなった。培養が進むと,細胞の長さは短くなり,球状拡が形成されて,メンブレンフィルター通過性も回復した。本菌のM株は徴好気的環境を好み,MBB(マイコプラズマ用の培地)寒天平板上では直径1〜4mmの目玉焼き状小コロ二ーを形成する特徴がある。本菌はらせん菌のCampyrobacterに属する細菌と考えられるが,種の同定にはいたっていない。本菌の病原性糸状菌に討する桔抗作用をMBB寒天平板上で調べたところ,Rhizoctonia solaniに対する生育抑制作用が確認された。他の試料(各種コンポストおよび上策)から0.2μmのフィルターを通過する徴生物の分離検出を試みたが,今回供試した牛フン・モミガラコンポスト以外からは検出されなかった。