<研究ノート>構造改革と地方財政 : 「奥田ビジョン」の地方分権への示唆(予備的考察)
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概要
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本稿の目的は,わが国の代表的な構造改革案といえる日経連が2003年に発表した奥田ビジョンが,地方自治体に対して持つ含意を導くための分析ツールを得ることである。それには,M.ポーターが競争戦略論において提示した競争コンテキストというフレームワークを用いて,同ビジョンが提案する改革が自治体の競争力へどのような影響を及ばすのかを検討する。これにより,奥田ビジョンを含め,地方自治体に影響を与える諸条件が企業との仮想化から容易に理解できること,そして,自治体に競争優位を与えるコンテキスト内の力が相互に関連していることが説明される。
- 千葉経済大学の論文
- 2003-07-15
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