幼児の老人観(1) : 特に祖母イメージについて
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概要
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幼児の老人観を,幼児と祖母の接触,祖母イメージについて,アンケート及び,面接調査より検討した結果,次のようにまとめることができた.1)幼児と別居祖母との接触は,全体に多い傾向にあり,電話によることばを通したコミュニケーションが最も多く,祖母自身と幼児との内面的なつながりが重要であることが示された.2)幼児の抱く祖母イメージは,ポジティブなイメージが肯定され,ネガティブなイメージが否定される傾向にあり,祖母への対人感情は全体的に好意的であった.3)祖母イメージを規定する要因を性差,同・別居別,接触量,好きか嫌いかという点について検討した結果,女児にやや好意的な傾向がみられ,同居群が,外見上の特徴を重要視しており,一方,別居群では内面的な特徴を強くイメージしていた.また,接触量が多い程,イメージはポジティブな傾向にあった.4)幼児の抱く老人像は,祖母と別居している幼児の場合,同居している幼児に比べ老人像が明確になっていにことが指摘された.男児は女児に較べて全体的な特徴をとらえて判断する傾向がみられた.
- 1991-03-05
著者
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