聞一多「『冬夜』評論」と兪平伯 : 「音節」論を中心として
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概要
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朱自清は, 1922年3月に出版された兪平伯の詩集『冬夜』に序を書いた.その約一年後, 聞一多はこれを論評する一(実際の完成は22年5月頃).ここで聞一多は, 兪平伯詩に見られる「音節」が不自然なものであると断じるとともに, 自らの詩論を展開する.これはアメリカ留学前の彼の詩論の一典型であり, 到達点でもあった.これを発表することにより, 自分たち(清華大学の文学社同人)の存在を誇示し, 彼らの文学観を広く国内に知らしめようとするところに狙いがあったと思われる.本稿では, 兪平伯『冬夜』を眺めながら, 朱自清・胡適・梁実秋の論文にも触れつつ, 聞一多の「音節論」を論じてみたい.
- 早稲田大学の論文
- 1999-05-31
著者
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