サハラ以南のアフリカにおける英語拡散の社会言語学的考察(I) : 歴史と現状
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1992年10月現在アフリカの独立国は52カ国に及ぶ。それらのうち,21もの国々が何らかの形で英語を使用し,16カ国が公用語として採用している。そこでこの論文の第1部では,(1)英語という言語がアフリカの奥地,とりわけサハラ以南のアフリカまで拡散するに至った,その歴史的経緯と要因について論ずること。(2)英語を公式に使用する16カ国における言語政策と英語のステイタス及び社会的機能の現状をスケッチすること。そして第2部(次号で発表)では,(3)これら英語使用国が直面している様々な社会言語学的問題を,自国言語の国語化VS国際化と言うアフリカのジレンマの問題,ヨーロッパ言語を維持しようとする動機の問題,国家主義増進の道具としての英語,初等教育における教育用語としての英語の是非の問題などの観点から論じ,(4)より健全なる言語政策の方向とサハラ以南における英語の将来像と展望を考察することがこの論文の目的である。
- 北海道東海大学の論文
著者
関連論文
- アジア地域における英語使用の社会言語学的考察
- サハラ以南のアフリカにおける英語拡散の社会言語学的考察(II) : 問題と展望
- サハラ以南のアフリカにおける英語拡散の社会言語学的考察(I) : 歴史と現状
- 英語文化圏における社会言語学的環境の共時的諸問題 : オーストララシア(2)