色差評価における二つの様相 : 色の近づき方と離れ方
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
色彩科学におけるもっとも重要な問題の一つに,色差すなわち色の違い方の評価がある。色材を応用して物体色を表現する分野では,1976年以来,CIELAB色空間とその色差式がもっとも代表的なものとして用いられてきた。しかし,さらに優れた色差式を求める研究も続けられ,その結果として,最近ではCIELAB色差式を使用しなくなった分野も現れてきた。それらの新しい色差式では,感覚的な色差は三次元色空間内の直線距離として表すことはできないと考えられている。本報では色差問題を,基準色への近づき方と離れ方という二つの様相に分けて論じた。
- 宝塚造形芸術大学の論文
- 1990-03-20
著者
関連論文
- カラーイメージ語の物体色空間への配置
- CIELAB表色系による色濃度の計算方法
- 色の見えについての考察 : 物体色の存在と域色の見え区分
- 色相平面の色の見えによる分割 : 色濃度と鮮明度による解析 (第20回全国大会特集号)
- 色の見え区分に関する研究 : Color Appearance Diagramの提案
- 物体色のための新表色系の提案とその展開
- 色差評価における二つの様相 : 色の近づき方と離れ方
- 建築の色彩設計における色属性 : ヴォジャンスキーの建築色彩例とその解析