レッシングの「ヘン・カイ・パーン」とヘルダーリンの「一にして金」
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概要
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すでに思想史上の重要問題としてスピノーザ主義者レッシングについては幾多の研究成果がある。但し理知派レッシングの関心圈を中心になされたそれらの論究は,知性概念の析出に主に努め,更に当スピノーザ問題が詩歌創作や古典ギリシア受容に展開する脈絡に余り関心を払って来なかった。そこで筆者は,スピノーザ主義者レッシングが話題となるきっかけとなったゲーテの詩歌『プロメーテウス』を,一重に思想家ヤコービ達の理論的論争の糸口に留めず,遂には古典ギリシア悲劇の「怒りにおける自己認識」にまで深まる筋で考察した。
- 2002-12-25
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