<原著>ベンゾディアゼピン系薬剤の薬理作用と脳内結合部位との関連について
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概要
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ベンゾジアゼピン系薬剤とフェノバルビタール薬理作用と脳内分布との関連を生体内で調べるため, 60匹のラット(体重470〜480 g)を3郡に分け, 3^H-diazepam, 3^H-flunitrazepamまたは3^H-ohenobarbital 5μciを投与した。それぞれのグループのラットは薬剤の静脈内投与後3分, 10分, または40分の時点で断頭し, 各組織の放射能を測定し, d.p.m/g・tissueに換算した。この結果, 3^H-diazepamの放射線量は脳幹および視床下部で他の大脳皮質に比べ有意に高かった。また, 3^H-phenobarbitalの脳内濃度は換与後40分経ってもほとんど低下しなかった。これらの結果はベンゾジアゼピン系薬剤の薬理作用との密接な関連があり, in-vitroで証明されたbenzobiazepinereceotorはin-vivoではあまり重要な意味を持たない可能性があることを示唆している。
- 北海道医療大学の論文
- 1989-12-31
著者
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遠藤 裕一
東日本学園大学歯学部歯科麻酔学講座
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大友 文夫
東日本学園大学歯学部歯科麻酔学講座
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國分 正廣
東日本学園大学歯学部歯科麻酔学講座
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新家 昇
東日本学園大学歯学部歯科麻酔学講座
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遠藤 祐一
東日本学園大学歯学部歯科麻酔学講座
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遠藤 祐一
東日本学園大学歯科麻酔
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新家 昇
東日本学園大学 薬 薬品製造化
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