<臨床>Computed Tomography およびUltrasound StudyによるCraniofacial fibrous dysplasiaの検索

概要

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24歳の女性に認められたcraniofacial fibrous dysplasiaの検索に際して,病変の範囲を確認する目的で,CT検査と超音波検査を行った。また,病変が単骨peであるか多骨性であるかを鑑別するために^<99m>TC標識methylene diphosphonateによる骨シンチグラフィーを実施した.CT検査により,右側下顎骨に存在する嚢胞様病変と右側上顎骨に存在する骨性病変が明かにされた。また,骨性病変の著しい増大による右側上顎洞と右側篩骨洞の縮小も明らかとなった。超音波検査では,病変の細部にわたる観察は不可能であったが,右側上顎骨における骨性病変の存在と,右側下顎骨の著しい膨隆を確認することが可能であった。骨シンテグラフィーでは,顎顔面領域に強い陽性像を認めるものの,その他の骨格系には何らの異常も認められなかった。従って,本症例は,polyostotic fibrous dysplasiaの1型であるcraniofacial fibrous dysplasiaであるとの鑑別が可能であった。
北海道医療大学の論文
1984-06-30