ズス-ポリアクリル酸界面における化学反応の同定
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概要
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スズ板にポリアクリル酸を塗布した場合に生ずるESCAスペクトルのピークを同定するためにポリアクリル酸スズを合成し, そのESCAスペクトルの測定を行った。ポリアクリル酸スズは, 12%のポリアクリル酸水溶液に塩化第二スズの水和物を添加して合成した。ESCAの測定の結果, スズ板にポリアクリル酸を塗布した後, アルゴンイオンスパッタによって少しずつポリアクリル酸を削り落して行く過程で出現するピークとポリアクリル酸スズのピークが一致した。このことは, スズ板にポリアクリル酸を塗布するとポリアクリル酸スズを生じさせる化学反応が起こることを示している。この化学反応が, スズとポリアクリル酸を含む歯科用セメントの強力な接合強度に寄与しているものと考えられる。
- 東北大学の論文
- 1986-12-01
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