国立大学におけるコンソーシアム的活動の胎動 : 九州地区におけるデータベース Web of Science の共同利用実験を例にして
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概要
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大学図書館の電子図書館化に際し、人事と予算及び制度といったソフト環境の共同整備を図るために、コンソーシアムというキーワードが歓迎されている。九州地区の国立大学では、1998年3月から5月にかけて、地域共同サーバを設置し引用情報のデータベースWeb of Scienceを格納して、15の大学の教職員、学生が自由に利用できる実験を行った。この実験のために設置した地域共同サーバワーキング・グループという管理運用組織に、マシンの管理運用、出版社との交渉、関係機関への説明、各大学のユーザへの対応、各図書館員の研修等を付託することによって、協力機関において効果的にデータベースを利用することができた。これら一連の活動はコンソーシアム的活動とみなされた。財源を同じくする国立大学の共同事業が、さらに拡大して設置種別を越えたコンソーシアムへと発展できるかどうかは電子図書館を実現しようとする大学図書館に果たせられた試練である。
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