沖縄における野菜の消費構造について II(家政学科)
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概要
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食生活の内容を決定する要因は何といっても所得で, その外に供給条件の変化や食習慣や嗜好も無視出来ない。なかでも供給条件の変化は大きく作用すると云われている。筆者はこれまで沖縄における野菜の消費構造, つまり野菜支出における収入ならびに家族人員数要因による影響について2回に亘り考察して来た。つまり沖縄における野菜支出は, 収入要因によってある程度増えるが余り顕著ではなく, また4月と11月という供給条件が全く異る場合にも収入要因は野菜支出にたいした影響を来さない。しかし一方家族人員数要因の方は明かに大きく影響を及ぼし, 供給条件の悪い11月には家族人員数がふえると野菜支出は全般に増えるが, 供給条件のいゝ4月には家族人員数がふえると野菜支出は全般には増えず, 野菜の中でも沢山出回って, しかも安いグループに属する野菜支出だけが増えてその他の野菜支出は増えない。つまり, "食習慣的要因"が働いて野菜の購入が決って来るものと思われる。その点を次の研究で具体的にしたいと思う。
- 琉球大学の論文
- 1968-10-01
著者
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