<論文>ナミダタケによる木造住宅の被害に関するケーススタディ

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概要

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旭川市における木造住宅のナミダタケによる代表的な被害例の詳細を報告した。被害原因として結露,床下土壌に残された木材,使用水及び雨水が推定され,特に床や壁の構威か結露防止上種々の先見を持っていることが指摘できた。防腐処理に関しては,建築基軍法施工合で定められている「構造上士荷な部分である柱,府立,土台のうち地面から1mまでの部分」への塗布処理さえもなされておらず,よくなされているものでも土台及び大引への処理がされている程度であった。 CCA系防腐剤を加圧汪人した土台が採用されている場合もあったが,これはナミダタケの被害拡大を阻止していなかった。この場合,土台そのものの腐朽は阻止できるが,処理材表面での菌糸生長を阻止できず,隣接する無処理の大引,根太などへ菌糸が夢延し,腐朽を生じていた。また,CCA加圧処理材であっても現場での切込み加工後に行うべき塗布処理はなされておらず,こうした部分からの材内部への菌糸侵入も認められた。
京都大学の論文
1986-11-30

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