酸化型アスコルビン酸還元酵素の研究 (第II報) : 還元酵素の性質並びに還元酵素を含む水素伝達系に関する考察
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概要
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1. 馬鈴薯から調製したDehydroascorbic Acid (DHA) Reductaseを用いてその酵素化学的性質を調べた。又Reductaseが関与していると考えられるH_2-伝達系のReconstructed System及び南瓜並びに馬鈴薯切片のO_2吸収に及ぼすGlutathione (GSH) の影響を調べた。2. Reductaseの最適温度は40℃, 最適pHは7.0で, O_2,色素及びPhenol類はH_2-受容体となり得ない。ReductaseはKCN, NaF及びCH_2JCOOHによつて阻害されない故作用基にFe, Mg等の重金属及びSH-Groupを含まないと考えられる。3. Reconstructed Systemとして次の系を用いた。1) GSH-Reductase-Ascorbic Acid (AA)-AA-Oxidase 2) GSH-Reductase-AA-Catechol-Tyrosinase実験結果AA-Oxidase系のみにO_2の消費が認められたがTyrosinase系には認める事が出来なかつた。この理由について考察する。4. GSHの添加は切片のO_2吸収に影響を及ぼさない。これは切片によりGSHが吸収されない為と考えられる。終りに臨み御指導を賜わつた吉村教授に深く感謝します。尚研究費の一部は文部省科研助成金によつた。附記して感謝の意を表します。
- 神戸大学の論文
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