直線的に変化する外圧による円筒かくの座屈

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概要

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円筒かくの外圧による座屈は元来均一外圧のもとで解析されてきたが,本文では,軸方向に直線的に変化する外周圧力のもとでの臨界座屈値を求めた.有限変形を考慮したうえ,座屈時のエネルギ変化を変位成分の同次式で与え,停留原理によって固有値問題として両端単純支持条件のもとで,座屈圧力を求めた.R/t,L/R,(L:筒塾長,R:筒半径,t:かく厚)をバラメータにし,(a)半径方向外周圧力のみの場合,(b)軸方向圧力も重畳する場合の両方を解析した.軸方向圧力の重畳はもちろん臨界出力値(p_<cr>)を低下させるが,その影響はR/l,L/Rのごく小さい場合を除いて小さい.また均一外周圧力の場合に比較して,外周圧力が軸方向に直線的に変化する場合のp_<cr>は,圧力平均値の均一外圧力をうけるとした場合のp_<cr>よりもわずか小さい程度で,設計に有益な目安を与えてくれる.

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