<論文>高dn値における玉軸受の性能(V/STOL機用エンジンに関する研究)
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概要
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玉軸受(#6206)のdn値が(200〜250)×10^4に上った場合の軸受温度上昇,摩擦トルク,その他の諸性能,ならびに限界回転数を実験的に明らかにした.dn値が210×10^4までは軸受の摩擦は全体としてほぼ粘性摩擦であり,摩擦トルクは軸受温度における粘度,回転数,油量でほぼ規定しうることを明らかにした.したがってこのdn値までは軸受温度上昇には異常は認められず,ほぼ安全に回転しうる.回転をあげると著しい摩擦の増加を生じ,ついには焼けつきを生ずるが,その限界回転数は油量が多いほど増大する傾向があり,大体85,000 rpm前後,dn値で(250〜260)×10^4内外である.また軸受の摩耗,焼けつきはいずれも保持器のすべり摩擦部分にあらわれており,限界回転数を左右するのは保持器の潤滑問題であることも明らかになった.
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