ポインセチアの窒素施肥基準曲線の作成
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概要
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ポインセチア`GutbierV-10Amy'の窒素吸収特性を明らかにし,生長量と窒素吸収量の関連を解析した.その結果を基礎として,栽培期間を通しての生長曲線と総窒素吸収量から,窒素施肥基準曲線を作成し,さらにこの曲線の検証栽培を行なった. 1.水耕したポインセチアは,培養液の窒素濃度が200ppmから0に近い非常に低い濃度の範囲において,同じように生長し,窒素吸収量にも差がなかった.そして,窒素吸収量は生長量に比例した. 2.短日開始日を同じとして,摘心から短日開始までの日数を30日,15日および0日とした3タイプの栽培において,継時的に生体重を測定して生長曲線を作成した.また,これらの植物の1株当たりの総窒素吸収量は,30日区で604.4mg,15日区で336.2mg,0日区で50.5mgであった. 3.上の結果に基づき,肥料利用効率を80%として栽培タイプ別の窒素施肥基準曲線を作成した(Fig.6).そして.摘心から短日開始までの期間を15日と0日とした2タイプについて,液肥用粉末肥料(N15-P2058-K2017,微量要素入りを用いて,この基準曲線に沿って5日毎に施肥しながら栽培したところ,Fig.7に示したような良品質のポインセチアを生産することができた。
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